17May
来年から新社会人となる皆さん。
人によってはまだ仕送りや援助の有るという方もいらっしゃるでしょうが、遅かれ早かれ、自分のお金を使っての生活がはじまりますね。
今までは親の仕送りの中でゆるやかに生活してきたのかもしれませんが、今度は自分の力でお金を管理せねばならなくなります。
ではどうやって自分のお金を管理していったらいいでしょうか?
ここでは「お金の感覚」を身につける為のヒントをみなさんにお教えします。
どうやってお金をコントロールしたらいいかわからない人へ
新社会人になって自分でお金をどうやって管理したらいいかわからないという人も多いのではないでしょうか?
そういった方は先ず、「お金がの感覚」をどうやって身につけることが大事だと考えます。
とはいえ、ローンを組んだり、各種の保険に加入したりというのはまだまだ先の話になるかと思います。
なのでここでは、とても身近なところから「お金の感覚」を身に着ける簡単な基礎訓練をお教えします。
とても単純に思えるかもしれませんが、まずはこの簡単な訓練で経済感覚の基礎を鍛えてみて下さい。
先ず初任給の翌月の給与日に全て振り返ってみる
先ず初任給の翌月、つまり「自分で稼ぎ、自分で遣ったお金を1ヶ月遣ったあと」に自分の出費について振り返りをしてみます。
余りにも細かくやると長続きしないので、先ずは初任給の翌月の給料日に次の点を意識しながら一ヶ月のお金の使い方をノートに可能な限り詳しく書き留めてみます。
この時形式や表組みなどについてこだわらないことがコツです。
あまりそういったものにはじめからこだわると続かなくなってしまうことが多いからです。
①給与はどの程度残っているか
②給与のうち必要不可欠な支払いはなんだったか
③有意義な出費は何だったか
④無駄な出費はなんだったか
⑤何に遣ったわからないお金はどの程度あるか
この5分類に自分の出費を分解して、大凡でいいのでこの1ヶ月どのような出費をしたか振り返ってみて下さい。
自分の消費を客観的に把握する
このうち、必要不可欠な出費は生活を維持する上での基本になるので把握は簡単なのではないでしょうか。
家賃・光熱費・携帯料金などがこれにあたり、必須なものの中でも非効率なものがないか考えていきます。
そしてその他の余剰な出費のうち「有意義・無駄」というのも比較的振り返りがしやすいように思います。
有意義な出費に関しては、自分のためになる学習や友人との交流など、無駄なものはあまり使わない、楽しめないものへの投資といったものです。
これらに関しては今後無駄なものを減らし貯蓄する計画を立ててみたり、無駄なものを有意義なものにシフトして自らの肥やしにする方法を模索するといいと思います。
■「何に遣ったかわからない」出費が一番のクセモノ
ここまで分析をしてみて、自分の中の計算が合わなくてびっくりするという人も多いのではないでしょうか?
そういった人は「何に遣ったかわからない」お金が多いタイプだと考えられます。
これは「無駄な出費」に似ているように思われますが本質的にはかなり違います。
なぜなら自分が「無駄」と感じたものに関しては少なくとも「客観的に把握できている=コントロール可能」と言えるからです。
逆に「何に遣ったかわからない」ものに関しては、自分の生活習慣等のなかで無意識に消費されているものです。
こういったものは一つ一つの単価は小さいですが、トータルで無視できないような額となり、あなたの経済状況を圧迫している可能性があります。
頑張って思い出して書き留めてみる
上記を踏まえて、出来るだけ記憶を振り絞って「一体不明な出費はどこに消えたのか?」について考えてみます。
「コーヒー代、おやつ、適正では無い経路での交通費、不注意で忘れた傘…」だんだん明らかになってくる出費に関しては、実はあなたの「生活の癖」そのものだったりします。
例えば一日コーヒーを2本飲んで220円だとして1ヶ月それを続けたとすると6600円となります。
コーヒー1本は些末な値段でも、そういう習慣が例えば3つあっただけで月額は2万円近くなってしまいますよね。
こういった「無意識な浪費癖」というのは実はかなりシビアに自分の生活を顧みている人ではない限り、かなりの確率で存在します。
こういったものを思い出して書き留めてみることで「無意識にずっと消費しつづけているもの」の正体がわかります。
そしてそれを続けることで、ゆくゆくは強い経済感覚を身につけることが出来ます。
馬鹿らしく感じてしまいますが、先ずは三ヶ月ほどこれを続けてみると、大抵の人が効果を実感できることでしょう。
まとめ:無駄と無意識をなくすことで安定した社会人のスタートアップを
どうでしたでしょうか?
「新社会人」として考えると「ちょっと単純すぎるんじゃない」と考えてしまう人も多かったのではないでしょうか?
しかし、例えば自営業で成功した社長は数百円単位の細かな出費に関してかなりシビアだという話はよく聞きます。
先程コーヒーで例示したように、些末で無意識な出費こそ、それが累積することで大きな負担となりえるのです。
そして単純な手段ですが、自分の収入と出費を常に振り返るという行為が出来ていないが故に常に火の車となる新社会人は少なくありません。
身近で小さい所からこういった感覚を身につける訓練をすることはとても大事なことです。
そういった単純な訓練が、これからローンを組んだり、子育てをしたりなど、ややこしくなっていく経済計画に耐えうるような感覚を必ず与えてくれます。
この記事を読んで少しでも「お金の感覚を身につけること」に興味を持っていただければ幸いです。
お読み頂き誠にありがとうございました。